――思い切って抜いて、分かったこと。
🌱 前回の続き。
葉の縁が黒くなったこと、置き場所を分けて経過を見たこと。
その先の話。
今日、育ちの悪い一株を、思い切って抜いてみた。
葉はそこそこ開いているのに、根が動いていない気がしていた。
表面だけでは分からない。
だから、確かめるために、土から出してみた。
抜いた株の根は、ほとんど伸びていなかった。
植え付けから一ヶ月近く経つのに、鉢底まで届かない。
最初の二週間の強い光と、日中と夜の温度差に、まだ小さな根が追いつかなかったのだと思う。
抜く、という行為は“諦め”ではない。
限られたスペースの中で、どの株にあの場所を託すのかを決めていく作業。
空いたスペースには、おいCベリーと恋みのりを迎えることにした。
どちらも、実の味に惹かれた品種。
この秋は、少しだけ“品種の幅”を広げてみる。
今ある環境の中で、無理に引き延ばすより、流れを整える。
その判断もまた、育てることのひとつだと思う。
葉の表情では分からないことが、土から出すと一瞬で分かる。
そんな日だった。
🔗 関連記事
▶ 秋のいちご、葉の縁が黒くなった日。
▶ 秋のいちご、場所を分けて育ててみた。